【第63回 麺産業展2026】そば業界の展示会をレポート!「利き汁」で老舗のつゆを飲み比べ

麺産業展2026タイトル 特集
特集

2026年9月16日(水)・17日(木)の2日間、東京都立産業貿易センター浜松町館5階で「第63回 麺産業展」が開催されました。

そば・うどんをはじめとする麺類店と、食材、製麺機、厨房機器、器、包装資材などを扱う関連企業が集まる、麺業界の展示会です。

会場には、そば店の営業を支えるさまざまな企業がブースを出展。
実際の商品や機器を見ながら説明を聞いたり、商談をしたりで、蕎麦について深く知ることができます。

名称:第63回 麺産業展2026
開催日:2026年9月16日(水)・17日(木)
開催時間:10:00~17:00
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館 5階
公式サイト:https://www.menkyo.or.jp/mensanten

今年で63回目、歴史ある展示会ですね

会場は去年と同じ、芝離宮わきにそびえる産業貿易センター。

2026年の9月は本当に雨ばかりだった中、初日はこんな感じの曇り空でした。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
浜松町駅からの歩道より撮影

仕事柄、これまで運営側で関わることがあったのですが、今年は来場者の一人として参加しました。

会場を歩きながら、いろんなブースを見てきました。
みなさんも、一緒に回った気分になってもらえればと思います。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
ビルの電光案内板。今回のテーマは「こだわりの店づくりのために」
会場マップ
会場マップ。右下の赤い矢印から入場です。

以下、会場各ブースの写真は、ブログに載せる可能性がある旨をお伝えした上で撮影しました。
ご協力くださった皆さん、ありがとうございました!

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企業ブース:麺産業を支える企業が出展

一歩会場に入ると、普段そば屋で一杯のそばを食べているだけでは、なかなか見えてこない世界が広がってます。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
入ってすぐのところにあった出展ブース。そば粉一筋「石森製粉」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
たくさんのそば粉やそば商品が並べてある「久津間製粉」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
業界大手の出展もあり「ヤマサ醤油」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
「日本食研」を読むときはCMの音節が頭をよぎります。にほーんしょっけん♪
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
胴搗製粉も導入されている「池田製粉」すてきな笑顔ありがとうございます!
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
どうにも生ゆばが食べたくなる「鈴喜」

そば粉や食材はもちろん、厨房設備、製麺関連機器、什器、衛生関連、包装資材など、店舗営業を支える多くの商品・サービスがせいぞろい。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
まるで陶器市のよう「田中陶器」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
新潟は燕市の打ち刃物、左藤蔵刃物「セキカワ」

新しい商品や機械設備を直接見ることができます。

製麺機の実演。中華麺を延ばしてました(動画は3倍速にしてます)
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
食品の卸業者「日辰」と、お酒の卸業者「升本」

お酒をあつかっているブースでは、試飲をさせてもらいました。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
新潟、糸魚川のお酒「猪又商店」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
都内に酒蔵をもつ「豊島屋本店」

メーカーや商社の担当者から話を聞けるのも、展示会ならでは。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
ニップングループの「松屋製粉」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
そば焼酎でおなじみ「雲海」

いろんなブースを見て回ると、一軒のそば屋が営業するまでに、いかに多くの企業や技術が関わっているか、改めて分かります。

どの会社もこだわりをもって、真摯に商売と向き合っていて、すばらしい。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
かっぱ橋の「小松屋」と食品卸の「東洋商事」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
製粉・製麺機械の「國光社」
石臼の製粉機。ずっと見てられます。
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
いろんなそば道具があって楽しい「中村豊蔵商店」
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
店舗経営には保険も必要「ユニバーサルファミリー」

会場の一角で、抽選会もやってました!

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
来場者は1回まわせます。
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
賞品174本のほか、特別賞もあるらしい。

ぼくが出したのは…白玉、ポケットティッシュでした(涙)

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新企画「利きつゆコーナー」

今年の麺産業展でぼくが特に楽しみにしていた企画です。

会場には老舗を中心に20店(!)のそばつゆが集められ、それぞれの味を比較できるのです。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
いざ、利きつゆコーナーへ。

3種類のおつゆとそばが付いて500円(おつゆ1種類追加するごとに+100円)です。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて

おつゆを提供した東京のお蕎麦屋さんの一覧がこちら↓

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて

これだけで壮観、ワクワクしてきますね。

なかには店主が会場に姿を現してたり、みなさん企画を楽しまれているようでした。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
上野藪そばのご店主(左)と更科布屋のご店主(右)
ペットボトルに用意された20種の「そばつゆ」

普段1,000店以上のそば屋を食べ歩いていても、そばつゆだけを同時に比較する機会はない。

顔見知りの老舗店主からは、20種全部いってくださいとの無茶ぶりも(!?)

とはいえ、20種類すべてを一度に比べるのはさすがに大変(汗)
今回はその中から10種類を選びました

実食:飲み比べてみた

基本の3種類(500円)に+7種類(700円プラス)しました!
お椀の数が多い(笑)

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
おおざっぱに1番~9番と、最後になんとなく20番をセレクトしました。

テーブルに着座して、いただきます。

さて、最初のうちは、「これは辛い」「こちらはやさしい」「出汁の感じが違う」

などと比較していたのですが――。

5種類目くらいから、だんだん訳が分からなくなってきました(笑)

味覚というのは面白いもので、単独で食べたときには特徴が分かっても、短時間に何種類も続けて味わうと、次第に記憶と感覚が混ざってきます。

それでも、大きな傾向は感じられました。

「やぶ」「更科」「砂場」「長寿庵」で汁は違う?

今回飲み比べて感じたのは、そば屋の系統による汁の方向性です。

やぶ系は辛めで、キリッとした濃さがあり、そばを少しだけ汁につけて食べるスタイルを連想させます。

一方、更科系は比較的やさしい味わい。

砂場系と長寿庵系は、その中間あたりに位置するように私が飲んだ範囲では感じました。

もちろん、同じ系統だからすべて同じ味というわけではありません。

店ごとに醤油、出汁、甘味などのバランスが異なります。

「江戸のそばつゆ」と一言でいっても実に幅があるんですね
こうして同じ場所で比較することで、はっきり実感できました

ちなみに蕎麦は、久津間製粉の提供とのこと。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
冷凍生蕎麦。粉屋の意地(プライド)で完成!

そばも一緒に、おいしくいただきました!

発見:そば湯で割ると、出汁の違いが分かりやすい

テーブルにはそば湯の入った湯桶も配膳されます。

「利きつゆ」をしていて途中で気づいたのが、そば湯で割ってみると面白いということ。

つゆをそのまま飲むと醤油やかえしの強さが前面に出ます。

そば湯で割ることで味がやわらぎ、出汁の香りや違いを感じやすくなりました。

利きつゆをするなら、そのまま味わう以外に、そば湯割りでも比較してみると面白いと思います。

「この汁は醤油が強い」という比較から、そば湯で割ることで

「こちらは出汁の感じが違う」という比較に変わっていきます。

最後はそば湯割りにしてすべてのそばつゆを飲み干しました。

貴重な体験になりました!
さすがに10杯飲むと、お腹の中が「そばつゆ」です(笑)

おなじみ「麺Tシャツ」の販売をチェック

例年、ひそかにうわさになる(?)オリジナルTシャツ、通称 麺T(めんティー)、今年も会場で売られていました。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
Tシャツのほか、各種のぼりも置いてありました。
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
Tシャツ(サイズM~2XL)税込1,320円です。
日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
胸ポケットつきポロシャツ。税込1,870円(サイズM~3L)

今回購入した麺Tです↓ 胸ポケットつき。

麺Tシャツ2026

麺100%…いや、綿100%、厚めでたのもしいTシャツ。

着ると気分がひきしまります。

そして会場で思わず二度見したTシャツがこちら!

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
ブース内で商談中の後ろ姿。

そば粉Tシャツ(ポロシャツかな)

そば愛につつまれる、そんな会場でした。

総括:「そば好きも楽しめる展示会」へ

今年の会場を回って感じたのは、麺産業展の新しい可能性でした。

これまでの麺産業展は、そば店と関連商社を中心とした業界向けの催しという性格が強かったと思います。

日刊水と蕎麦 soba-aqua 麺産業展2026会場にて
本格的な説明パネルの数々

もちろん、商談や新商品の紹介はこれからも展示会の中心でしょう。

一方で「利きつゆ」のような企画が加わることで、一般のそば好きや、アマチュアのそば打ち愛好家にも楽しめる展示会になってきています。

20店のそばつゆを飲み比べることができる機会は、この会場ならでは。

製麺機や厨房機器を見るだけなら「自分には関係ない」と感じる一般の方でも、そばつゆを楽しみながら会場を回れば、そば粉や道具、器などにも興味が広がるかもしれません。

「そば業界の展示会」であると同時に、「そば文化を体験できる展示会」へ。

今回の麺産業展を歩いて、そんな広がりを感じました。

いかがでしたか?
例年秋に開催される麺産業展、はやくも来年の予定が決定しているようです
興味のある方はぜひのぞいてみてください

■ 麺産業展公式サイト

利きつゆ参加店一覧

① 神田やぶそば(千代田区)

② 虎ノ門砂場(港区)

③ 茅場町長寿庵(中央区)

④ 更科堀井(港区)

⑤ 浅野屋本店(千代田区)

⑥ 滝乃家本店(荒川区)

⑦ 芝大門更科布屋(港区)

⑧ 上野やぶそば(台東区)

⑨ 柿の木坂更科小岩店(江戸川区)

⑩ 蕎楽(世田谷区)

⑪ 神田尾張屋(千代田区)

⑫ 大森入新井愛知家(大田区)

⑬ そば処田中屋(杉並区)

⑭ 清庵(府中市)

⑮ 玉川屋総本店(青梅市)

⑯ 北野増田屋(八王子市)

⑰ 越後屋(北区)

⑱ 更科ゆたか(葛飾区)

⑲ 神田錦町更科(千代田区)

⑳ 神田まつや(千代田区)

記事作成:2026年10月

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