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『知っておくべき!』そばの美味しさ・楽しさ【入門編】

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はじめまして。このブログ日刊『水と蕎麦 研究図鑑』を書いているS編集長といいます。
僕は365日365店舗でそばを食べています。そば好きとそば業界全体の応援を目的にこのブログを始めました。

このページでは「そばの楽しみ方」を何処よりもわかりやすく、丁寧に、初心者の方でも全く問題ないように解説します。

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はじめに

このブログを訪れる皆様は、単純に蕎麦が好きな人、もしくはとにかく美味しいものが食べたいグルメな人だと思います。でも「そば好き」っていうと変にハードルが上がる気がしませんか。

そこでここでは、蕎麦の美味しさをより深く楽しんでいただく簡単なコツをご紹介します。

美味しいとは何か?

まず、「美味しい」と感じた事例をいくつかあげてみましょう。

例1)心理的要因

 子どものころに、駄菓子屋で買った安いお菓子が美味しかった

 部活の帰りに食べた、あのアイスが美味しかった 

例2)先入観

 あのミシュラン二つ星のフレンチは美味しかった

 100本限定の日本酒はやっぱり美味しかった

人が美味しいと感じるのは知覚(五感)だけではありません。
大切なのは脳と連動していることなのです。

 感覚 → 味、香り、食感・温度、見た目、音

 理屈 → 知識、錯覚、食環境、体験、伝統文化、体調

動物は生命維持のために食べ物を摂取しています。しかし人間は違います。人は“情報”を食べている生き物です。

『美味しさ』(脳の覚醒)という幸福を長い人類の進化の中で知ってしまっています。どちらか一方ではなく、感覚と理屈の両輪がそろって「美味しい」なのです。「美味しい」とは、自分の歩んできた歴史の一部と言ってもあながち間違いではないかもしれません。


美味しさのコツ

それでは、実際にあなたが食事をしている瞬間により美味しく感じて、楽しめるコツをお伝えします。

「美味しい」の方程式

五感(感覚) + 言語化(理屈) → 美味しい(脳の覚醒)

食べた瞬間の五感を、自分の心の中で(もしくは声を出して)細かく言語化するのです。
ただ「美味しい」というふわっとした感想だけでは、こぼれた砂のように、せっかく味わったの自分の五感がすぐに消えてしまいます。

自分はなぜ美味しいと感じたのかという感覚を、自分の言葉で言語化することで、脳に上乗せするのです。
そのことで、脳で感じる「美味しい」は何倍にも増加します。

美味しさ 例え話

分かりやすい見本は『孤独のグルメ』の井之頭五郎さんです。このドラマが10年も続いているのは、彼が食事を心の声で語りながら本当に美味しく楽しんでいることに、視聴者が共感しているからだと思います。

それともう一つ、私が好きな漫画『チェンソーマン』(2022年アニメ化)の中の名台詞を紹介します。

※落ち込んでいる主人公を諭す女性上司の言葉

「デンジ君、エッ〇なことはね…相手のことを理解すればするほど気持ち良くなれると、私は思うんだ。相手の心を理解するのは難しいことだから…最初は手をじっくり観察してみて。指の長さはどれくらい? 手のひらは冷たい? 温かい? 耳の形は?・・・」

要は対象を理解したいという思いと行動(言語化)によって、体験の深みを増すのです。これは全てのジャンルに通じる真理かもしれません。

まとめ

ただし、学んだ知識は他人に自慢しマウントを取るためのものではありません。通も過ぎると野暮になってしまいます。

以上のことを踏まえたうえで。

あなたの意識次第で今食べている料理が、特別な体験となるのです。日々の一食一食が大切な幸せの糧となります。

このアカウントはそばがテーマなので本題に戻り、そばを食べるときに意識するポイント、言語化のヒント(理屈)を次のページから順番にご紹介したいと思います。

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